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前回は、dist/内の不要ファイル削除まで実施しました。

今回は複数人開発時に役立つ、メンテナンス向上のポイントについて解説します。
結論からお伝えすると、「dist/とsrc/のファイル名を揃えること」です。
では早速、見ていきましょう。
出力先・出力ファイル名を変更する
現在の階層構造は下記の通り。
出力先・出力ファイル名を変えるには、webpack-config.jsを変更します。
- これで各々js/ css/を間にはさんでファイル出力されるようなる。
- この時点でwebpackを起動すると分かるが、dist/内に出力されるHTMLのCSS・JS参照先も自動的に書き変わる。
build後の階層構造
dist/配下のHTMLにおけるJS・CSS参照先が自動書換
src/配下の構成も変更する
現状webpack-config.jsを見ないと、どのsrc/配下ファイルがdist/配下ファイルに対応しているかが分からない状態です。
複数人開発の場合、これだと非効率なので、ひと目見て分かるように、dist/配下に合わせます。
変更後の階層構造
※src/配下なので、これは手作業で実施。
- この状態でwebpackを起動するとエラーが出る。
- src/配下のフォルダ構成を変えたことで、参照先が変わったためで、これらを変更する必要がある。
webpack-config.jsにおける、エントリーポイント(JSファイル)の参照先を変更
エントリーポイントファイルにおける、scssの参照先を変更
【補足】エラー解消のポイント
エラーが苦手な方が多いので、ここで補足。
一つ一つ読み解いて対応する
↓だったら、「index.htmlが見つかりません」 = 指定先が間違っている
webpackを起動
下記コマンドでwebpackを起動します。
ブラウザで確認
build成功後、ブラウザを確認します。


devツールを見ても、参照先が変更されており問題なく表示されました。
まとめ
本記事では、「dist/とsrc/を整理してメンテナンス性を高めよう」と題して以下のことをお伝えしました。
- 出力先・出力ファイル名を変更する
- src/配下の構成も変更する
- webpackを起動
- ブラウザで確認
複数人開発する際は、dist/とsrc/をできるだけ近い形にしておくと便利です。
フォルダ・ファイル名を揃えることを意識してみてください。
参考
本記事は、以下の動画講座を参考にさせていただきました。
すごく分かりやすいのでオススメ。
Webpackでウェブサイト制作のHTML/CSS/JSコーディングを一気に効率化する実践講座 (Mac / Win)