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webpackでsassを使用する方法【sass-loader・node-sass】

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webpackでsassを使うにはどんなパッケージを入れたらいいんだろう?

このような疑問の解決記事です。

 

結論から言うと、下記npmパッケージを使います。

  • sass-loader
  • node-sass

 

※本記事は下記記事の続きです

【webpack】CSSを別ファイルとして読み込むプラグイン【MiniCssExtractPlugin】 webpackの使い方を知りたい CSSを別ファイルで読み込む方法を知りたい このような疑問の解決記事です。 ...

 

 

node-sassとsass-loaderを使おう

 

node-sassとsass-loaderとは?

Sassは、そのままではブラウザが読み込めないので、CSSに書き換える(コンパイルする)必要があります。

そのため、loader以外にもパッケージが必要です。

役割は以下の通り。

node-sass sassをコンパイルする
sass-loader sassを読み込む

 

 

インストールする

以下のコマンドでインストールします。

npm install --save-dev node-sass sass-loader

 

 

package.jsonを確認する

正常にインストールされたか、package.jsonを確認しましょう。

{
  "scripts": {
    "build": "webpack"
  },
  "keywords": [],
  "author": "",
  "license": "ISC",
  "devDependencies": {
    "css-loader": "^6.5.1",
    "mini-css-extract-plugin": "^2.4.5",
    "node-sass": "^7.0.1", //追加①
    "sass-loader": "^12.4.0", //追加②
    "style-loader": "^3.3.1",
    "webpack": "^5.65.0",
    "webpack-cli": "^4.9.1"
  }
}

追加を確認できました。

 

 

webpack-config.jsに設定を追加

続いて、インストールパッケージの設定を追加します。

const MiniCssExtractPlugin = require('mini-css-extract-plugin');


module.exports = {
    entry: './src/index.js',
    output: {
        path: `${__dirname}/dist`,
        filename: 'bundle.js'
    },
    mode: 'development',
    module: {
        rules: [
            {
                //ここから変更(正規表現 css,sass,scssファイルを検知したら)
                test: /\.(css|sass|scss)/,
                //ここまで変更
                use: [
                    {
                        loader: MiniCssExtractPlugin.loader
                    },
                    {
                        loader: 'css-loader'
                    },
                    {
                        //ここから追加
                        loader: 'sass-loader'
                        //ここまで追加
                    }
                ]
            }
        ]
    },
    plugins: [
        new MiniCssExtractPlugin()
    ]
}

 

  • loaderの記述順に注意(下から読み込む)
  • ここでは、sass-loader → css-loader → MiniCssExtractPlugin.loader

これでSassを使う準備が整いました。

 

 

CSSをScssに変更する

SassにはSassとScssがありますが、ここでは後者を使用します。

現在の階層構造と、変更点は以下の通り。

webpack-tutorial
├dist/
|   ├──bundle.js
|   ├──index.html
|   ├──main.css 
|   └──main.js
|
├node_modules/
├src/
|   ├──index.js
|   ├──style.scss //拡張子をcss → scssに変更
|   └──sub.js
|
├package-lock.json
├package.json
└webpack.config.js

 

もちろん拡張子を変えるだけでなく、記述もScss記法に変える必要があります。

しかし現状ファイルが以下なので、不要です。

h1 {
    color: red;
}

 

 

 

エントリーポイントのCSS名も変更する

そしてエントリーポイントの読み込みファイル名も変更します。

import { hello } from './sub.js'
import './style.scss' //css → scssに変更

hello('hello world');

 

これで起動準備OKです。

 

 

webpackを起動

下記コマンドを実行しましょう。

npm run build

 

 

ブラウザを確認する

buildに成功したらブラウザを確認します。

Scssがコンパイルされ、CSSが適用されています。

 

 

【検証】HTMLとScssを変更してみる

ここまでだと、Scssが機能しているか分かりづらいので、検証用にファイルを変更します。

HTML・Scssを以下のようにします。

<!--index.html-->

<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>Document</title>
    <link rel="stylesheet" href="./main.css">
</head>
<body>
    <h1>webpackチュートリアル<span>(SCSSを追加)</span></h1>

    <script src="./bundle.js"></script>
</body>
</html>

 

/** src/style.scss **/

h1 {
    color: red;
    span {
        font-size: 16px;
        color: blue;
    }
}

 

 

再度ブラウザを確認する

下記コマンドを実行し、webpackを起動させます。

npm run build

 

 

ブラウザを確認すると・・・

HTML、CSS(Scssのコンパイル)が、ちゃんと適用されていることが確認できました。

 

 

まとめ

「webpackでsassを使用する方法」について、本記事では以下のことをお伝えしました。

  • node-sassとsass-loaderを使おう
  • webpack.config.jsに設定を追加
  • CSSをScssに変更する
  • エントリーポイントのCSS名も変更する
  • webpackを起動
  • 【検証】HTMLとScssを変更してみる

 

以前説明したstyle-loaderよりも、sass-loaderを使用するのが一般的かと思います。
不明点があれば見直して、使えるようにしていきましょう。

また、webpackについては下記カテゴリーにまとめていますので、よければこちらもご覧ください。

https://corecolors.net/category/webpack/

 

ABOUT ME
ゆう
エンジニア歴7年。 大学卒業後、フィールドエンジニア職に就くが「手に職をつけたい」と思い、未経験からWEBデザイナーに転職。 その後、「WEB制作会社」「上場企業のECサイト運用」を経て、現在は「自社開発企業」のフロントエンドエンジニアとして仕事をしています。