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今30歳なんですけど、プログラミングを始めるのはもう遅いですか?
本記事は、上記のような方向けの記事です。
SNSやブログを見ると、「プログラミングはもう遅い」という意見をよく見かけます。
以前よりも、駆け出しエンジニアに関する投稿が減ったのは事実です。でも本当にそうでしょうか?
本記事では、これからプログラミングを始めたい社会人向けに、今から始めるのは遅いのかを現場視点で検証していきます。
- エンジニア歴7年
- WEBデザインスクール → WEB業界に転職(2016年〜)
- 30代からエンジニア(フロントエンド)
- 自社開発企業、フルリモート勤務
- WEB制作メンター経験あり
結論:遅くない
結論からお伝えすると、遅くありません。
なぜなら30代、40代から始めて今もエンジニアとして活躍している人がいるからです。
一例を紹介すると・・・
36歳からWEB制作 → バックエンドエンジニアになった男性
31歳でエンジニアになった(筆者)
他にも以前の職場で、30歳で未経験から入社したエンジニアの男性がいます。
その後2年の経験で、同じエンジニア職に転職し、収入も100万円以上アップしています。
「いつから始めるか」は問題ではなく、
いかに継続できるか 良い環境に自分を置けるかがカギだと思っています。
プログラミングは「もう遅い」と言われる3つの理由
ここで「プログラミングはもう遅い」と言われる理由についてお伝えします。
筆者なりに考える理由は3つです。
AIに代替えされるから
9割が挫折するから
それぞれ見ていきましょう。
参入しすぎたから
プログラミングは、2020年頃からすごい勢いで新規参入者が増えました。
その背景には、副業ブームやマナブさんなどのインフルエンサーがこぞってプログラミングを紹介していたことが挙げられます。
SNSでも、 #駆け出しエンジニアとつながりたい #プログラミング初心者 のハッシュタグのポストが相当数ありました。
数で言えば、プログラミングスクールのデイトラもその頃スタートしましたが、開講から3年で20,000人以上が受講するなど、かなりの勢いで参入者が増えています。
もちろんデイトラ以外にもスクールがありますから、参入者の総数はさらに上です。
このような事情から、「(新規参入者が入りすぎて)プログラミングはもう遅い」と言われるのではないでしょうか。
AIに代替えされるから
「プログラミングはAIに代替えされる」と題された記事を多く見るようになりました。
実際、ChatGPTをはじめとするAIチャットサービスがリリースされ、2ヶ月で1億ユーザーを突破するなどものすごい勢いで伸びていっています。
この傾向を見て、エンジニア業界でも「AIに代替えされる」説がささやかれていますが、実際のところ「完全代替えは厳しい」と思っています。
理由としては、筆者も業務でChatGPTを使用しますが、まだ人の手を加えないと完全に任せるのは無理なので。
ベースとなるコードを書いてもらうには良いですが、そこから細かい調整は、人力が必要です。また調整するにも、書かれたコードを理解していないと調整できないので、人目が不要となるのはまだ先でしょう。
9割が挫折するから
プログラミングスクールの侍エンジニアによると、プログラミング学習者の9割は挫折を経験しているそうです。
その理由は「聞く人がいないから」です。
かくいう私もJavaScriptで何度も挫折しました。しかし仕事で使うので、そうも言っておられず、メンターサポートをお願いし、なんとか扱えるレベルまで理解を深めています(現在も)。
聞ける環境 教えてもらえる環境は、レベルアップする上で絶対に欠かせない要素です。
仕事で使っているからこそ、途中で辞めずに済みましたが、異業種の方が勉強するとなると周りにエンジニアがいる人は少ないでしょう。
なので「9割が挫折する」のは経験上、納得せざるを得ません。
(のちに解決策を提示しますね)
プログラミングを始めるには「遅くない」3つの理由
現役エンジニアである筆者が考える、プログラミングを始めるのに遅くない理由です。
30代未経験からの転職成功例が複数あるから
世間の情報と乖離があるから
現場で働く感覚からすると、「始めるのに遅い」ということはありません。
その詳細は以下です。
まだまだ人手不足だから
現場にいるからこその体感ですが、まだまだエンジニアは人手不足です。筆者のチームは3人ですが、案件が重なると手一杯になります。
「人を採用すれば良いのでは?」と思うかもしれませんが、採用するとプログラミングはもちろん、事業についての理解やコーディングルールを知っていかなくてはなりません。
エンジニアとして活躍していくためには、これらを理解する必要があり、時間がかかります。そのため、現場はまだまだ人手不足なのです。
30代未経験からの転職成功例が複数あるから
冒頭でもお伝えしましたが、30代未経験からの転職事例がたくさんあります(筆者もその一人)。
40代でWEB制作 → フロントエンドエンジニア(自営業)になった主婦
30歳未経験からバックエンドエンジニアで入社した男性(以前の職場にて)
(システム)側を構築する
※フロントエンド … WEBの表(見た目)側を作る
他にもSNSを見ると、事例がたくさんあります。
「遅い」と考えたら、その時点で道はなくなりますが、事例を探して、その人が「どうやって30代、40代の壁を乗り越えたか」を研究するとやり方が見えてくるはず。
(のちに、筆者が30歳からプログラミングを始めるとしたら、学習する手順をお伝えします)
世間の情報と乖離(かいり)があるから
実際に転職活動をした際、世間で言われていることとの乖離があるなと感じました。
確かに厳しいことには変わりありませんが、「まだまだ隙間を狙っていける」と思っています。
直近で転職活動をした際の結果は、以下の通りです。
期間 | 2022年4月〜12月 |
---|---|
応募社数 | 34社 |
書類選考 通過数 | 8社 |
内定数 | 2社 |
書類選考 通過率 | 23.5% |
---|---|
内定率 | 5% |
※転職活動の体験談については、下記記事でくわしく解説しています。
入社後、しばらくして上司に言われたのは「コミュニケーション能力が高かったから採用した」とのことでした。
筆者はエンジニアとしては遅咲きですし、プログラミング力は高くありません。
しかし、別の長所と掛け合わせることでプラスになり、評価されたのだと感じました。
自己分析をして、自身の魅力が企業に伝わり、それが企業も欲するものであれば必ずしも、世間で言われているほど厳しくないです。
自身の中にある長所を引っ張り出し、掛け合わせれば差別化できます。
プログラミングを始める3つの手順
ここまで読み進めて「自分にもできるかもしれない」「やってみよう」と思ったら、以下の手順でプログラミングを始めてみてください。
低額課金してみる(基礎学習)
メンターサポートをお願いする(本格的な学習)
流れとしては、「まずスクールから!」ではなく、適性確認 → 基礎学習 → 本格的に学習の順番です。
スクールに入ってから「やっぱり合わなかった……」にならないよう、リスクを最小限に抑えて始めましょう。
具体的なサービス名を挙げて、くわしく解説しますね。
無料の学習方法を試す(適正確認)
まず、無料の範囲で学習します。使う媒体はprogateです。
「HTML&CSS」コースをやってみてください。(フロントエンド・バックエンド)何をやるにしても一番の基礎となる言語です。
期間としては、1〜2週間で、プログラミング体験が目的なので「こうやって書くんだ〜」くらいの温度感でOK。
筆者が学習を始めた時は、まだprogateはありませんでした。次に紹介するドットインストールから学習を始めています。
低額課金してみる(基礎学習)
続いて、1,000円程度の教材に課金します。
筆者のおすすめはドットインストール。
数分程度の短い動画で、テンポよくまとまっています。
筆者は併せてUdemy・Schooなどの動画教材も利用していたのですが、ドットインストールと比べて1動画が長く、なかなか集中力が保ちづらいです……。
そのためドットインストールをおすすめしています。
こちらは1〜2ヶ月ほどかけて、WEBサイト作りの基礎(HTML・CSS・JavaScript)をインプットします。
最初は動画を見ながら、見よう見まねでコードを書いていきましょう。
筆者はタグもコードの組み方も丸暗記していました。
最終的には動画を見ずに、見本と同じサイトがコーディングできるくらいまでトレーニングして、何分で実装できるかを計測すると良いでしょう。
メンターサポートをお願いする(本格的な学習)
ドットインストールを終えたら、メンターサポートをお願いするフェーズです。MENTAかプログラミングスクールで学びましょう。
※MENTA … 個人契約でエンジニアから教えてもらえるスキルシェアサービス
おすすめは「スクール」で、理由としては体系化されたカリキュラムで学んだ方が、成長が早いからです。
筆者は両方利用しましたが、MENTAは「レベルアップのため」、スクールは「未経験から初めてWEB業界に入るため」に活用しました。
▼実際に利用した体験談記事です。
今スクールを選ぶなら、下記理由で「テックアカデミー」か「デイトラ」で絞ります。
※デイトラ … 受講費を抑えられる
※テックアカデミーとデイトラの比較については、下記の記事でくわしく解説しました。
基礎まで独学したら、エンジニアがいる環境に飛び込みましょう。直接関わることでスキルだけでなく、業界のトレンドを教えてもらえます。
まとめ
本記事では、「【体験から語る】プログラミングを始めるのはもう遅い?」について以下のことをお伝えしました。
プログラミングは「もう遅い」と言われる3つの理由
プログラミングを始めるには「遅くない」3つの理由
プログラミングを始める3つの手順
30代、40代から始めて、今も活躍している方はたくさんいます。
冒頭でお伝えしたとおり、
継続できる環境 レベルアップしていける環境に身を置くことを意識して行動してみてください。応援しています。